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BMW アルピナ B10 V8 リムジン スタンダード研磨+TTクリア5レイヤー+金属モールコーティング

BMW アルピナ B10 V8 リムジン。E39、5シリーズの形をしていますが、別な車です。というのも、アルピナとは、チューニングメーカーではなく、BMWから部品の供給を受け、自社で組み立てをしている、自動車メーカーなのです。こちらのお車は1998年式。新車時の価格は1,270万円。15年を経過しても、その造形、スペックは、色あせることなく素晴らしい物です。

今まで県外のコーティング専門店で施工されていたというオーナー様、当店のブログをご覧になり、「新しい車が多いようだが、古い車では果たしてどうかな?」という事で、お問合せをしてくださったとの事。貴重なお車に触れさせていただく機会をいただき、身の引き締まる思いです。さらに今まで施工されていたのは、この業界では知る人ぞ知る有名店との事。オーナー様のご期待にお応えできるよう、精一杯作業させていただきます!

ボディーカラーはアルピンホワイト。今まで何度もハードな研磨をされていたようで、塗装がかなり薄くなっている部分が散見されます。塗装面が粉を吹いた様になり、艶が引けてしまうチョーキング現象も確認できます。とはいえ、15年が経過して、この状態を維持されているのは、今までのコーティングの効果が大きい事は間違いないでしょう。通常であればこの年数を維持できれば、十分と言えるのではないでしょうか。磨きとは塗装を削る事です。従って、何度も研磨を繰り返すと、最終的にこの様な状態になるのは当たり前の事です。こうした状態を回避する為に、当店では従来の常識を変えた、塗装を削り過ぎないマスタライズ研磨工法と、本物のクリア樹脂を補充するTTクリアコートを採用し、できるだけ塗装に優しい施工を心がけております。

オーナー様とご相談させていただき、今回は通常外車にお勧めする、「プレミアム研磨」より軽めの「スタンダード研磨」で作業する事にいたしました。そしてコーティングは5層構造のTTクリア5レイヤー。若干の傷を残しても、塗装を保護する効果を重視して作業して参ります。

 

手縫いのステッチは工芸品の領域です。

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ALPINAのロゴが迎えてくれます。

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いたる所に入ったステッチと木目が素晴らしいマッチングです。

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手縫いの本皮巻きステアリング。

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330km/hまで刻まれたメーター。本国のアウトバーンでは必須でしょうか。

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ミッションはスイッチトロニック付き5速AT。

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最高出力347ps、48.9kg・mのトルクを発揮する、V8、4619ccのエンジン。アメ車のように大きなエンジンが低く、バルクヘッドに潜り込んでレイアウトされている様は圧巻です。

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それでは作業開始です!

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フロント2脚のシートクリーニングを承りました。右側半分がクリーニング後。テカリが無くなり、しっとりと本皮の風合いが戻っているのがおわかりでしょうか?

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メッキモール研磨、コーティングも承りました。真っ白に粉を吹いたようになってしまったメッキモール。輸入車の宿命です。

作業前。

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メッキが厚いので、しっかりと研磨する事ができました。薄いメッキですと、下地が出てしまったかもしれません。研磨後は今後の劣化を食い止めるために、メッキモール専用のコーティングを施します。

作業後。

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さて、いよいよ洗車開始です。長年の間に細部に溜まった汚れを洗い落として行きます。

洗浄前。

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洗浄後。

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ドアの下部です。ここに汚れが残っていると、ドアの下から黒い筋が垂れてしまう原因になりますので、しっかりと綺麗にいたします。

洗浄前。

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洗浄後。

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全体の洗車が終わり、塗装の厚さをチェックいたします。ここは120ミクロン(0.12mm)まずまずの厚さです。

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しかしここは99.5ミクロン。20ミクロン以上薄くなってます。一般的なハード研磨ですと5ミクロン程削ります。それが4回分です。99.5ミクロンといっても、中塗り、下塗りまで合わせた厚さです。一番上層部のクリア層で磨ける範囲は10~20ミクロン程度と言われていますので、これ以上塗装を減らす事は避けたい所です。

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ドアの塗装もこの位の厚さ。

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塗装の厚さから推測するに、こちらのお車は、以前にペーパーサンディングをされたと思われます。簡単に言うと、やすりで削るという事です。木工の仕上げの様に、サンディングで傷を削り取った後、仕上げにコンパウンドで研磨すると、コンパウンドだけで研磨するより、早く傷を取る事ができますが、塗装は深く削られてしまいます。ここは板金塗装をした際の「ぼかし」が入っている部分なのですが、それを消そうとかなり深く削ったのかもしれません。塗装の厚さが半分になってしまい、クリア層が所々無くなっているのが目視できます。

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先程の部分の上側。こちらは通常の倍の膜厚です。ここは補修塗装されているので、厚くなっている様です。

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マスキングをしまして、研磨開始です。サイドに入ったアルピナライン。オーナー様も「磨くのが大変でしょう。」とお気遣いくださいましたが…

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この様に細かくマスキングをしながら研磨して参ります。根気と集中力が必要です。塗装面の状態は、かなり傷が目立つ状態です。

研磨前。

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塗装を痛めない範囲で、できるだけ傷を目立たなくしていきます。今回は完全除去はいたしておりません。

研磨後。

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クリアが無くなる程塗装が薄かった部分は、この様な仕上がり。

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ボンネットの状態です。

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車体上面で、雨や紫外線の影響を一番受ける上に、エンジンからの熱もあり、最も過酷な状況におかれるボンネット。細かい傷に加え、チョーキング現象が確認できます。

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下から2番目、左側のスポットライト付近を試し磨き。塗装を減らす事ができませんので、加減が非常に難しいです。

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この位の艶がもどれば良いでしょうか。

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研磨前。

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研磨後。まだ見える傷を除去したい所ですが、我慢です。コーティング時にクリア樹脂を多めに補充する事により、さらに傷を目立たなく、艶を上げていく前提で、この状態で研磨完了とします。

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フロントフェンダー。

研磨前。

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研磨後。

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チョーキングが進みやすい 樹脂パーツ。スポイラーも研磨で復活。もっと酷くなると、塗装が脆くなってしまい、磨いても十分に復活しなくなってしまいますので、今までのコーティングの効果も相当に大きいと思われます。

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一番膜厚が残っていたのがトランクリッドです。ここは思う存分研磨させていただきます!

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研磨前。

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研磨後。他の部分でずっと我慢を続けていたので、やっとスッキリする事ができました!美しい!

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研磨後の膜厚です。あれほど研磨したのに、同じ数値を示しています。測定誤差や微妙な場所による誤差の範囲です。実際には1ミクロン程度の研磨です。マスタライズ研磨工法が、非常に塗装に優しい事がよく分かります。

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テールレンズにも年式相応の傷があります。ここをスッキリさせると、リヤビューがぐっと引き締まります。

研磨前。

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研磨後。

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研磨完了です。洗車と研磨でここまでスッキリ感を出していきます。コーティングを塗れば綺麗になるという物では無いのです。

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細かい部分にいかに手間をかけるかで、スッキリ感が全然違って参ります。安価なコーティングでは、ここまでの手間をかける事はできませんが、当店では、最高級のコーティングをご提供しておりますので、価格に見合った仕上がりとなるよう、十分に時間をかけて作業させていただいております。

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まだコーティング前ですが、物凄いオーラを発してきました。真剣勝負はまだ続きます。

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研磨の際に付着したコンパウンドの粉を、隅々までしっかりと洗い流します。これも仕上がりに直結する大切な作業です。白い車なので粉が見えにくいのですが、よく確認しながら作業を進めて参ります。

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作業工程は非公開なので、残念ながらお見せできないのですが、5層のコーティングをしっかりと施工し、TTクリア5レイヤー完成いたしました!

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新車の頃を彷彿とさるオーラを放ち佇む姿。素晴らしいです。

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お車をご覧になったオーナー様、「凄いピカピカですね!凄い凄い!」と大変喜んでいただきました。「良かったら運転してみませんか?」とありがたいお言葉も頂きました。作業に時間がかかってしまい、当初の予定から遅れてのお引渡しとなった為、残念ながら運転する事はできませんでしたが、いつか助手席で結構ですので、ぜひ体験させていただきたいです。

今までに無い沢山の課題をいただき、大変貴重な経験をさせていただきました。大切な愛車をお任せいただいた事、心から感謝申し上げます。今後も全力でサポートさせていただきますので、末永くピカピカのB10を楽しまれてくださいませ。この度は数ある施工店の中から当店をお選びいただき、誠にありがとうございました!

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2014年01月07日
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