ホンダ ヴェゼル 軽研磨+コーティング(グロスアーマー)+全面ガラス撥水コーティング+下回り防錆塗装

ホンダ ヴェゼル 軽研磨+グロスアーマー+全面ガラス撥水コーティング+下回り防錆塗装のご用命でご入庫いただきまた。

協力工場で下回りの防錆塗装。純水で洗車した後、舞った塗料がボディーにつかないよう、全体をカバーして施工しました。

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作業場に入りました。雨でしたので濡れております。新車から5ヶ月のお車です。プリプリに水を弾いていますが、オーナー様はコイン洗車場で水のみのコースを使っているだけ。何故か新車の時から撥水しているとのことです。

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まずは塗装面を徹底的に綺麗にして、その後細部も洗浄していきます。

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ガラスの撥水コーティングの下地処理。ご自身で撥水コーティングをされていましたので、古い皮膜を除去。同時に隅々の水ジミも綺麗にしていきます。

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洗浄が終わった塗装面の状態です。一面に小さな水ジミが付いています。最初の撥水の仕方と、この水ジミの付き方。ホンダ純正のコーティングをしたお車によく見られる状態です。なぜこのお車がこの状態になっているのかは、全くわかりません。オーナー様の手に渡る前に、一体何があったのでしょう。想像することしかできませんが、何となく原因は想像できます。オーナー様も、このシミがとても気になって、「黒はこんなものなのかな?」と残念に思われているとのこと。オーナー様に笑顔になっていただくために、とにかく本来の美しい姿に戻すこと。それが私共のできることです。

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水ジミを除去する洗剤では落ちないシミです。塗装表面が微細なクレーター状になってしまっています。新車の塗装をむやみに削らず、でもシミはしっかりと無くなり、塗装表面の「くもり」も綺麗になり、塗装本来の艶が最大限に発揮されるように気をつけながら研磨をしていきます。

研磨後。

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ボンネット全体で見るとこんな感じです。新車でこの状態は悲しいですね。

研磨前。

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イメージどおり、綺麗に仕上がりました。シミや傷、新車からある塗装表面の「くもり」を除去すると、メタリックの粒子が見えてきます。

研磨後。

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研磨前のリヤフェンダー。ここもシミや傷が見られ、メタリックの粒子は良く見えません。

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研磨が終わったリヤフェンダー上部。キラキラとした粒子が見えますでしょうか。

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ホンダのこの色は、メタリックの粒子が少なく、キラキラとまばらに輝く様子は、まるで宇宙空間の星と、太陽のようです。塗装って何て美しいのでしょうか。それなのに、それを美しいままお客様にお届けすることができない自動車業界。私は18年前にこの業界に入り、その後ディーラーで整備士をしていたこともあります。自動車業界を中から見ているからこそ、お客様のために、もっとこの業界を良くしていきたい。綺麗な車を綺麗なままお届けし、長く綺麗な状態を楽しんでいただく。そんな当たり前なことを実現していきたいと強く思っております。

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この美しさを、コツコツと研磨しながら引き出していきます。

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全体の印象も大分変わりました!

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研磨が完了した後は、グロスアーマーの1工程目のベースコートを施工。その後コンパウンドの粉を綺麗に洗い流します。通常は先にコンパウンドを脱脂シャンプーで洗いますが、当店は完全水性のコンパウンドを使っておりますので、脱脂の必要がありません。ベースコートでコーティングが強固に塗装に定着する土台を作り、コンパウンドは水で洗い流すだけで大丈夫です。

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この時の水もミネラル分を含まない「純水」を使用。シャワーノズルから普通に出ていますが、当店オリジナル純水器を使用して作り出された純水です。ローコストで純水が作れますので、ふんだんに使う事ができます。

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水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分。それは乾燥すると表面に結晶として残ります。いくら綺麗に拭きとっても、厳密には表面に残ります。純水はミネラル分はもちろん、その他のイオン分や塩素なども除去されておりますので、乾かしてもシミになりません。洗い上がりの塗装面は本当のすっぴん状態。スッキリと洗いあがります。また、しつこく拭き上げる必要もありませんので、研磨後の塗装面に付く拭き傷も最小限にすることができます。

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いくら水を拭き取り、エアーで飛ばし乾燥させても、隙間から水は流れ出ます。水道水であれば、それがシミになりますので、隙間から垂れる水をキッチンペーパーで吸い取ったりと、色々な対策を行います。それでも水は垂れてきますし、内部で乾燥したとしてもシミになりますので、いたちごっこなのです。

純水ではそのような心配も全くありません。綺麗に洗浄された塗装面が2工程目の完全硬化皮膜を待っています。

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ベースコートと同一成分でありながら、分子サイズの小さい2工程目の完全硬化皮膜。それがベースコートに浸透しながら一体となり強固な皮膜を作ります。その後施工する3工程目も同一成分でさらに皮膜を強化、光沢を上げつつ、配合されたフッ素によりコーティング皮膜が完全に安定するまでの間の保護も行います。

3工程のグロスアーマー完成いたしました。1工程1工程艶が加わり、グロスアーマーの名前のとおり、素晴らしい艶に仕上がりました。

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防錆塗装、コーティングとも、きっちりと施工された下回り。気持ちの良い仕上がりです。

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仕上がりを見て、オーナー様にもご満足いただけました。お引渡しの際、オーナー様にもご説明いたしましたが、車の塗装はメーカーにより硬さが違います。ホンダの黒系の塗装は、柔らかい傾向があり、こちらのお車も柔らかかったです。柔らかさをコーティングで補うために、通常1回行う2工程目の完全硬化皮膜を、2回施工いたしました。この皮膜は硬化するととても硬くなりますが、その皮膜は非常に薄いため、劇的に塗装の性質を変えるには至りません。柔らかい塗装は大変にデリケートです。今回の施工では最善を尽くしましたが、今後も美しい愛車と末長く過ごしていただけるよう、全力でサポートさせていただきます。

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通常の洗車は、お引渡しの際にお伝えした優しい洗車を行っていただき、落ちない汚れなど、お困りのことがございましたら、お気軽にご連絡くださいませ。

この度は、数ある施工店の中からお選びいただき、誠にありがとうございました!

2016年11月12日