「KAMIKAZE COLLECTION」必要以上にコーティング性能のみをアピールする誇大広告ではなく、美しい仕上がりの基本となる塗装研磨技術や、コーティング後に付着する様々な汚れを除去するメンテナンスまでを、実際の施工を通じ世界に広めている、MADE IN JAPANを基本とする最高級コーティングブランドです。日本国内での正式リリースは間もなくですが、それに先立ち、すでに世界中の国々に展開しており、数多くの有名ディテイリング専門店に採用されております。
「Beautiful Cars」と「KAMIKAZE COLLECTION」は、共通した価値観、ディテイリングスタイルを持っており、社長である私、村上が、「KAMIKAZE COLLECTION」認定ディテイラーとして、この度台湾で行われました技術講習会にスペシャルゲストとして参加して参りました。
日本国内のトップディテイラーの皆様と共に作業できる貴重な機会です。世界トップクラスの技術、仕上がりをご提供し続ける為には、この様な技術交流はかかせません。また、著しい成長を遂げている東南アジア。中でも親日国であり、最先端の国のひとつ、台湾のディテイラーの皆様との交流も、自身の技術レベルを客観的に知り、視野を広げる上で非常に意味のある事であります。
成田から4時間弱、台湾の街が見えてきました。ここの土地柄なのか、国全体がそうなのか、日本で見慣れたしっかりと区割りされた水田とは、少々違った雰囲気です。
技術講習会の前日夕方に台北に到着いたしました。腹ごしらえに街に出ます。奥に見えるビルが台北101です。101階建て、高さ509.2m、2004年の完成当時は、世界一の高さを誇るビルだったとの事です。観光でしたら、ぜひ訪れたい所です^^今回はここからの眺めで満足です。
小籠包で有名な鼎泰豐(ディンタイフォン)。日本にも店舗があるそうです。本日は本店にやって参りました。1時間待ちとの事で、整理券をいただき、付近を散策します。
今まで外国には縁が無く、グアムに2度行っただけでした。もちろん台湾は初めて訪れましたが、人も車も全く違和感がありません。少々古い建物が目立つ街もまた、東北人の私には親しみが感じられました。街にはゴミも無く綺麗で、行き交う車も、車種も綺麗さも、日本と全く変わらない印象でした。
順番が来て、店内に案内されます。店内も清潔で、店員のホスピタリティーも非常に高く、素晴らしいサービスでした。日本人が誇る「おもてなし」が、日本人だけの物では無いという現実が、少々衝撃的でした。眼鏡をかけている方が、2年間という短期間で「KAMIKAZE COLLECTION」を世界中に広めた森田さん。世界中に実際に足を運び、実演する。素晴らしい行動力の持ち主です。左の方は、急遽参加できる事となった、埼玉県「エスコート」代表の西原さんです。
お待ちかねの小籠包です。何種類か注文しましたが、どれもとても美味しかったです。秋田に戻ってから小籠包が食べられるお店を探してしまいました^^;。いくつも注文したのですが、時間が経つと覚めてしまうからと、様子を見ながら、少しずつ出してくださる気遣いが素晴らしかったです。
翌日早朝、主催の「KAMIKAZE TAIWAN」総代理店である、「AMAZING 美利信有限公司」さんが手配してくださったマイクロバスが迎えに来ました。台湾全国から集まりやすいよう、会場は台中にしたと事。台北からは160km、2時間少々の移動となります。
台湾は日本の新幹線が走っているのですが、大量の荷物ですので、バスで移動です。写真最前列は、マレーシアからご夫婦で参加されたスタンさんです。以前からFacebookで交流させていただいておりましたので、台湾まで来てしまう行動力に脱帽です。お会いできて嬉しかったです。その後ろの白いシャツ姿が、主催の「AMAZING 美利信有限公司」社長のサムさん。とても爽やかなイケメンです。
車窓からは、大きな建物が。とても興味が湧きますが、今回は仕事ですので我慢です。
意外だったのですが、台湾の方々は、日本人同様、中学から英語を習うものの、あまり得意ではないとの事でした。サムさんは、メールなど文章であれば、ゆっくり考えながら書けるので大丈夫との事でしたが、話すのはちょっと自信が無いとの事でした。とはいえ、本当はかなり話せるのだと思います。シャイな好青年です。ちなみに私は本当に片言です。そんな英語で移動中も情報交換です。
台中の街が見えてきました。台北よりも新しく、仙台の様な雰囲気です。
大量の荷物と共に、会場に到着いたしました!高速を降りて、会場までのわずかの間に、ランボルギーニ ガヤルドを見かけました。
こちらが会場となる「速度國際車業」さんです。高級外車を扱うお店ですが、こんな立派なお店、憧れます。指導に来ているはずなのですが、刺激を受けっぱなしです。
全体は大きな倉庫になっており、店舗スペースの奥には在庫車などがしっかりと屋内保管されておりました。さらには、自社広告の為のグラビアの撮影が行われていました。
「AMAZING 美利信有限公司」さんが用意したパネル。素敵です。
もう一枚のパネルは、旭日旗がデザインされています。国によっては気分を害される方もいらっしゃる様ですが、現在でも海上自衛隊のシンボル、自衛艦旗として使用されており、海外でもクールだと人気があるそうです。こちらも「AMAZING 美利信有限公司」さんが用意してくださいました。台湾の皆さんは、日本人にとても敬意を払ってくださり、憧れてくださっているように感じられました。そんな皆様の期待を裏切らないよう、日本人として気を引き締めます。写真は私です^^
美しく盛り付けられた、美味しそうな料理の数々。
このイベントに対する本気度が伝わってきます。
受講生の皆さんはすでに勢ぞろい。皆さんが見守る中、荷物を解きます。これから準備をするのが申し訳無いほどの熱気が伝わってきます。
こちらでは全ての参加者と森田さん、「AMAZING 美利信有限公司」の3人での記念撮影が行われています。女性の方はデザイナーです。当社もいつかデザイナーを社員に迎えたいと考えておりましたが、やはり自社でデザインできるという事は、様々な利点がある事を感じました。
店内を見回します。素敵なお店です。
展示車両の塗装面の状態は…。我々の専門分野ですので、ここだけは譲れません。お店の照明の下ですでに、磨き傷、オーロラ傷が確認できる状態でした。
急遽、この展示車を磨く事に。まだ講習会は始まっていませんので、事前にコンパウンドやバフのマッチングを見てみます。研磨前に簡易的な下地処理をしております。が、すでに台湾の皆様に取り囲まれてしまっています。
このスペースは暑く、皆さんも暑いと仰っていましたが、私ほど汗だくになっていた人は居ないようでした。今回最北の地からの参加ですので、お許しください。
まだ正式に講習会は始まっていません。できるだけ多くの事を吸収しようという熱意を強く感じました。
同時進行で、商品のディスプレイも完成いたしました。使い勝手をよく考えつつ、高級感のあるコンパウンドのボトル。現場主義の「KAMIKAZE COLLECTION」ならではです。
いよいよ開講式です。何とか準備が完了し一安心いたしました。少しでも実のある講習会になりますように。
挨拶、商品説明の後、早速実際の研磨開始です。一番最初は緊張する物ですが、大ベテランの山梨県「ピュア」代表の堀之内さんが引き受けてくださいました。
先程の展示車を日本の皆で仕上げていきます。
どんどん質問が投げかけられます。森田さんが英語で説明中です。
マレーシアから来たスタンさんも、積極的に作業されていました。国外まで来ている分、熱も入るという物です。素晴らしい力をいただきました。
愛知県「クリスタルライン」代表の和田さん。教える方にも熱が入って参りました!本気には本気で応えます。言葉の壁は、職人同士、実際の作業の前ではどうでも良い事です。
当店がこだわる、プレスラインやパネルの縁などの細部の仕上げ。より精密に仕上げられるよう、私もできる限りお伝えいたしました。
後から知ったのですが、この方、台湾で一番上手と言われている方との事でした。恐縮です。何かお役に立っていれば良いのですが。
この様に、大変な熱気の中、講習時間はあっという間に過ぎていきました。完了後は、セミナーの受講証明書が送られます。
女性の参加者もいらっしゃいました。お子様が生まれて間もないとの事で、「満月油飯」をいただきました。赤ちゃんが生後1ヶ月になると、親しい人たちと喜びを分かち合い、健康を祈願する、台湾の風習なのだそうです。ありがとうございます。産後間もないのに、この様なハードな技術講習にいらっしゃる事も、素晴らしい情熱を感じました。
さらにプロモーション用の写真撮影。クルマはメルセデス AMG GT。1,580万円のお車。初めて見ましたが、秋田にもあるのでしょうか?当店でも施工してみたいものです^^
福岡県「トムズデント」の戸村さん。台湾でも大人気のイケメンで、施工するアクションもとても素敵です。こればかりは努力では何とも^^;羨ましいです。私は私のキャラを磨いていきます^^
私達のリクエストでこんな記念写真も(笑)可愛らしいですね^^ありがとうございました!
至らぬ点も多々ありましたが、台湾の皆様に少しでも新しい発見をしていただけていたら幸いです。
マレーシアからいらっしゃった、スタンさんと記念撮影。クアラルンプールでも会いたいですね。
写真を撮っていると、日本の皆さんが合流!オートサロンなどで、「KAMIKAZE COLLECTION」がディテイリングを担当している「リバティーウォーク」さんの決めポーズを拝借。
さらに台湾の皆さんも合流して、「リバティーウォーク」さんのもう一つの決めポーズまで拝借してしまいました。「リバティーウォーク」さん、ありがとうございました。台湾の皆さんの表情から、今回の研修が無駄ではなかった事が伺えます。もっと高く、もっと深いレベルで、ぜひまた技術交流させていただきたいと思いました。
台北に戻り、四川料理で遅い夕飯。とても美味しかったのですが、顔が痛くなる程に辛いのと、とても大量のお料理で、全部食べられなくて申し訳なかったです。
すでに深夜になっているにも関わらず、主催の「AMAZING 美利信有限公司」さんのお店にもお邪魔させていただきました。
素敵な雰囲気のお店です。アイアンと木を組み合わせた棚。私も大好きなテイストです。
こんなお店、秋田にも作りたいです。技術は私達の方が進んでいることは感じましたが、プロモーションに関しては、参考になる事ばかりでした。当社もさらに高い技術を追求しながら、今まで以上にプロモーションにも力を入れて、多くの皆様に最高のカーディテイリングを知っていただけるよう、努力して参ります!
当店にもあるザイモールですが、DHLの飛行機と組み合わせた、こんなディスプレイは思い付きませんでした。素敵なセンスです。
翌日の早朝、台湾桃園国際空港から帰国の途に就きます。
今回利用したのは、台湾の航空会社、トランスアジア航空。機内サービスも、とても細やかで、台湾の皆さんのおもてなしの心を強く感じました。機会があれば、またぜひ利用したいです。
東京駅。台湾より雑多な感じがします。日本で秋田新幹線と山形新幹線だけのミニ新幹線。赤い秋田新幹線の「こまち」号は、東北新幹線本線は、緑の「はやぶさ」号に連結して、320km/hという、日本最高速度で運行します。岩手県の盛岡駅からは、「はやぶさ」号から切り離され、単独で走行します。普通の踏み切りを、のんびりと走る、衝撃的な風景が展開されます^^;
台北のホテルを朝4時に出て、夜の20時、ようやく秋田駅に到着しました。たった数日離れただけでしたが、台湾よりよっぽど異国情緒溢れる街な気がしました。駅の裏なのに、何も建物が見えない景色が衝撃的です…^^;こんな秋田から、今回の様な貴重な経験をさせていただいた事に、心から感謝いたします。そして、この様に何も無い秋田だからこそ、コツコツと一心に仕事に打ち込む事ができる幸せがあります。これからも社員一同、技術を磨き、世界最高峰の技術をご提供して参ります。
今回の台湾で印象に残った事の一つが「若さ」でした。主催の「AMAZING 美利信有限公司」社長のサムさんは32歳。他のお二人もお若い方です。講習会の参加者も、経営者や経営幹部が多いと思われますが、おそらく20代から30代半ばの方々が殆どではないかと思います。日本と台湾の年齢構成を調べてみたところ、15歳から65歳までの生産年齢と65歳以上の高齢者の人口割合が、日本はそれぞれ62%、25%なのに対し、台湾は74%、12%。日本は2.48人で一人の老人を支えているのに対し、台湾は6.17人で一人。国民の平均年齢は、日本の44.6歳に対し、台湾は37歳でした。
私は41歳で、日本ではまだまだ若手気分でおりましたが、これは少子高齢化の進む日本だからの話で、世界的に見るとおかしな事であると気付かされました。思えばかつての日本でも、30代といえば、立派な親父であり、第一線で活躍する立派な企業戦士でありました。今の日本は、30歳などは、まだまだ幼さが残る程の子供気分です。自分は40代という自覚をさらに強め、社員には20代、30代であっても、遠慮をせず、立派な大人として活躍していただけるよう、社内の風土、しくみを作り上げていかなくては。と強く思いました。
ちなみに、台湾の合計特殊出生率は日本を下回っており、少子化は日本以上に深刻な問題となっているそうです。このままですと、将来的には日本以上の超少子高齢化社会が訪れる事になります。台湾の物価は円安の影響もあり、日本よりも少し高い位でした。しかし給料は、日本の3分の2~半分程度です。秋田県も、給与が低く、日本一の少子高齢化県となっていますが、それ以上に給与が低いという事です。給与が低いから、結婚し出産する余裕が無い。これは秋田も台湾も同じ問題の様です。私も会社経営者として、できるだけ多くの雇用を生み、できるだけ多くのお給料をお支払いし、社員がやりがい、生きがいを持って働きながら、子供を生み育てられるよう、努力しなければならないと強く思いました。ちなみに、当社の私を含めた4人の社員は、皆小さな子供が2人ずつおります。当社だけでも、少子高齢化ではなくなるよう、これからも努力して参ります^^
最後になりましたが、この度の技術講習会、関係者の皆様、本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします!