新車から3年半経過したエッセ号に見る、洗車の重要性

私事ですが、5月9日、愛車がエッセ号から、ルーテシア号になりました。エッセ号はとても気に入っていたのですが、子供が2人おりまして、5人乗れないとどうしても不便な時が多くなってきた事もあり、思い切っての代替です。

新車で買ってから3年半ちょっと、青空駐車で乗っていましたエッセ号。手放す直前の状態がこちらです。

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新車時にコーティング。2年経過時、洗車傷は殆どありませんでしたが、当店の開店にあたり、TTクリアを試すために、研磨とコーティング。3年経過時、ディーラーに修理に出した所、洗車はしないでほしいと言っていたにも関わらず、全体に洗車傷を入れられてしまい、研磨とコーティング。3年半に3回も研磨とコーティングをしておりますので、綺麗で当たり前と思われる方もいらっしゃると思いますが、何事も無ければ、新車時の1回だけでも、おそらく相当綺麗な状態を保つ事ができていたと思います。

何年も綺麗に維持していたのに、たった1回の間違った洗車で傷だらけになってしまう。研磨やコーティングは、確かに仕上がった時の美しさは格別です。塗装を保護し、洗車をしやすくするという効果もありますが、それらはあくまでも脇役で、過大な期待はできません。研磨やコーティングで美しく仕上がったお車を綺麗に保つ上で一番大事な事は、正しい洗車だと思います。

綺麗に維持しやすい色、洗車しやすい形。というのもあります。このエッセ号、淡色で洗車傷が目立たない色。ガンメタリックの艶消しでブレーキダストが目立たないホイール。シンプルで小さくて洗いやすい形。そして、ボディー、ホイール、窓ガラスとフルコーティング。最高に綺麗に維持しやすい車でした。

できるだけ簡単に綺麗を維持されたいお客様は、形や色もお車選びの時に考慮に入れてみるのも良いかもしれませんね^^

本日、閉店後にルーテシア号を洗車。当店のデモカーにしようと、形も色も、洗車のしやすさよりも、綺麗な時の美しさを優先して選んだのですが…そのグラマラスな形ゆえに、エッセ号では30分かからなかった洗車に1時間半かかってしまいます。そのうち40分はホイールです。外車はブレーキダストが沢山出るのと、純正ホイールがシルバーで、その汚れが大変目立つ事から…裏側まで綺麗にすると、1本10分はかかってしまいます。ボディーも、洗車傷をできるだけ入れない様にすると、手順が複雑になって、時間がかかってしまいます。ボディー、ホイールとも、コーティングをすればもう少し洗車も楽になるでしょうね^^;研磨もまだしていませんので、新車特有の塗装のモヤリや、メーカー補修のバフ目、オーロラなどはそのままです。

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お客様から、コーティングしていると間違われる程の光沢です。光沢の質が違うメンテナンス剤を重ね塗りして、TTクリアの様な、深く艶やかな光沢を与えてみました。さらに今日はメーカーさんにお願いして、特別に配合していただいたメンテナンス剤を試験施工。かなり良い仕上がり具合です。(このメンテナンス剤は、テストの結果が良ければ、当店で採用、販売する予定です)

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こういった丁寧な洗車を、酷く汚れる前にコンスタントに続ければ、洗車傷も殆ど増えず、何年でも新車のようにピカピカな状態を維持できるのですが…。問題は、1時間半もかかると、お客様に提供するには、かなり高価な洗車になってしまう事です。

やはり、ガソリンスタンド並みの価格で洗車をご提供するには、ここまで時間をかけられません。高価でスペシャルな洗車をご利用いただけるお客様がどれだけいらっしゃるか。もしくは、この洗車スキルを身につけていただき、ご自身で洗車されるお客様がどれだけいらっしゃるか。できるだけ簡単に、できるだけ安価に、皆様に綺麗な車に乗る喜び、感動をお届けするには、どうすれば良いのか。いつもいつも考えています。

2014年05月29日