スズキ ワゴンR スティングレー 軽研磨+TTクリアファイナライズ

スズキ ワゴンR スティングレー。JC08モードで30.0km/Lの低燃費を達成したスズキの意欲作です。

減速時のエネルギーで発電し、専用のリチウムイオン電池を充電する「エネチャージ」。アイドリングストップ時にエアコンからの冷風をキープする為に、エアコンユニット内に蓄冷材を内臓した「エコクール」。など先進の技術も盛りだくさんですが、素材の厚さ、着色方法までを検討し先代から最大70kgもの軽量化を実現したとの事。

衝突安全性を高める為に、年々重くなってきていた軽自動車ですが、メーカーも軽量化に本腰を入れ始めました。軽いという事は、走る、曲がる、止まる、全てにおいて良いことずくめなのですが、当店の立場で見ると一点、塗装までもが軽量化されているという点が唯一気になるところです。

昔の車は、見えない所までしっかりと塗装してありましたが、コスト削減の為か、近年、見えない部分は下塗りのみとなっている車が多くなってきました。しかし、この新型ワゴンRに関しては、さらなる軽量化とコスト削減の為なのか、見える所でも目立たない部分はしっかりと塗装されていません。ギリギリまで薄く仕上げられた塗装は、虫や鳥の糞などに対する塗装の耐久性も弱いように見受けられます。そういった弱点をカバーするべく、しっかりとコーティングで保護していく訳ですが、残念ながらコーティングも万能ではありません。車自体は素晴らしい出来だと思いますので、ほんの少し気を使ってお手入れしてあげてほしいと思います。

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しっかりと洗車した後、マスキングを施し研磨開始いたします。

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新車なのですが、照明を当てると洗車傷が浮かび上がってきます。以前ディーラーで整備士をしていた事がありますので、仕方が無いのはわかりますが、新車に当たり前のように洗車傷がついている。というのはいかがなものなのでしょうか?

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特殊研磨技法で、極力塗装に負担をかけずに洗車傷を除去。

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研磨完了後、5層構造のTTクリアファイナライズ施工完了いたしました。5層構造というと、一度塗れば何層かに分かれると思う方もいらっしゃいますが、TTクリアファイナライズは、4種類のコーティング剤を本当に5回、ミルフィーユの様に重ねて施工していきます。1層1層丁寧に作業していきますので、非常に時間のかかる作業となります。

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こちらのお車の車体色、「ブルーイッシュブラックパール」は、何台も施工させていただいていおりますが、3層構造のTTグラス&グロスと比較して、5層構造のTTクリアファイナライズは、クリア樹脂をベースに塗り込みますので、TTグラス&グロスのすっきりとした艶に、より深い黒と濡れた様なしっとりとした艶が加わり、何とも言えない美しい仕上がりとなります。この仕上がりと、オーナー様のお喜びになる姿を見たくて、5層のコーティングを頑張る事ができます^^

車をご覧になったオーナー様、「触るのが勿体無いですね」と嬉しそうにされていました。綺麗な黒いお車は、本当に美しいですね。
お手入れの難しい色ですが、当店も精一杯サポートさせていただきますので、ぜひいつまでも綺麗な愛車をお楽しみください!

この度は数ある施工店の中から当店をお選びいただき、誠にありがとうございました!

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2013年09月05日
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