ホンダステップワゴンスパーダ TTクリアファイナライズ

ホンダステップワゴンスパーダ。
5層構造のTTクリアファイナライズのご用命をいただきました。
前回のデミオに引き続き、女性のお客様です。
お手入れが楽になって、大切なお車が長くピカピカでいられるコーティングは、
女性からも注目していただいているようです。
オーナー様も、ホームページで当店を見つけられたとの事。

今までのお車でコーティングはかけたことがなく、
この度ご購入されたお車を、大事にお乗りになりたいとのご希望です。
オープン前からご連絡をいただき、お待ちいただいておりました。
ありがとうございます！

力強いデザインのホイール。
裏側の洗浄は少々しずらいデザインでしょうか？

水平貴重の内装。ホイール同様力強くもすっきりとした感じ。

小さめの径に太めの本皮巻ステアリングホイール。パドルシフトもついて、スポーティーです。
ミニバンだから走りを諦める。そんな時代ではなくなりましたね。

ホンダらしい近代的なメーター。立体感に溢れる造形。

ホンダのこのアイディアは凄いですよね。このミラーと、ドアミラーについたミラーを通して、
左前の死角を見る事ができるんです。
鏡しか使わないアナログな手法。故障も無く、素晴らしいと思います。

すみません。どうやっても自分が映ってしまいます。

それでは早速洗車いたします。1月納車のお車。少々汚れてしまったホイール裏面。

タイヤの脱着は行いませんが、可能な限り汚れを除去。

塗装面にライトを当ててみますと、結構な傷が。

こちらのお車、展示車だったとの事。それも屋外で展示されていたようです。
ディーラーの方が、何度も洗車した結果です。傷をできるだけ入れない洗車方法というのは、
決して難しくも、面倒でも無いのですが、ディーラーであってもほとんど知られていないのが現状です。
悪気があるのではなく、知らないのですから、仕方ありません。
ボンネット全面です。当店の照明で照らしますと、この様な事に。

この状態、お車をお持ちいただいた際、オーナー様と一緒に確認いたしました。
せっかく買った新車の状態を見て、残念そうなお顔をされていました。
予想以上の傷ではありましたが、新車らしい輝きを取り戻せる様、張り切って作業を進めていきます。

バフ目と言われる機械磨きの痕も見えます。
手前に映ったスポットライトから右上に向かって、斜めにモヤモヤと見えるものです。
少しでも良い状態で納車しようとしたのでしょう。
通常の磨き方では、どうしても入ってしまうもので、
これを消すには、さらに何工程にも渡って研磨を繰り返さなければいけません。

当店はバフ目を出さない特殊な研磨技法を使用。この塗装の場合2工程で仕上げます。
無駄に削り過ぎない、塗装に優しい研磨方法です。

ボディーサイドにも結構な傷が。一部何かで引っ掛けてしまった様な深い傷もありました。
深すぎる傷をやみくもに磨くと、塗装が無くなってしまう事もありますので、
状況に応じて、残す傷もあります。

しっかりと磨くには、マスキングが大事です。
磨いてはいけない部分を保護すると同時に、
色々な部分にコンパウンドの粉が入り込んでしまうことを防ぐ意味合いもあります。

ボンネット研磨完了しました。コーティングとは、何かを塗ったら綺麗になる。という物ではなく、
しっかりとした下地処理が大事です。研磨だけでこの状態まで仕上げていきます。

側面は横から専用ライトで照らして作業。
良い感じに磨きあがりました。

磨き終わりましたら、一度しっかりと洗車をして、コンパウンドの粉や成分を除去。
コーティングがしっかりと密着する状態を作り上げます。
その後細部を手仕上げ。
見えにくいですが、作業に支障の無い極薄のビニール手袋を着用しています。
当店ではできるだけ素手で作業をいたしません。手の保護はもちろんですが、
皮膚が硬くなった職人の手で塗装を触り、傷がついてしまう事を防ぐ為です。

コーティングの準備が整いました。
当初の傷は殆ど無くなり、新車らしい輝きを放っています。
この艶を、さらに深い漆黒の艶へと引き上げていきます。

プレオープン期間のモニター施工です。お時間は長めにいただいておりますが、失敗は決して許されません。
ひとつひとつしっかりと確認しながら、作業を進めていきます。
TTクリアの塗り込み作業は、残念ながらお見せする事ができません。
写真で伝わるかわかりませんが、明らかに黒が深まり、濡れた様な艶が現れます。