アウディ TTS 部分研磨+コーティング(グロスアーマー)+ホイールコーティング+ガラス撥水コーティング

アウディ TTS 部分研磨+コーティング(グロスアーマー)+ホイールコーティング+ガラス撥水コーティングのご用命でご入庫いただきました。

新車をご購入され、ディーラーでの納車後、そのまま当店へお越しくださいました。ありがとうございます!

こちらのオーナー様、当店でのコーティング施工は今回で2台目となります。2014年2月にアウディ Q5に5層構造のTTクリア5レイヤーを施工させていただきました。(当時の施工の様子はこちら→https://www.beautifulcars.biz/5206/

オーナー様はとても洗車がお上手で、洗車やスノーブラシによる細かな傷をほとんど付けずに維持されておりました。Q5は新車から1年ほど経過してからの施工でしたが、傷が非常に少なく浅かったため、通常は新車にお勧めする「軽研磨」で綺麗にすることができました。コーティング後の経過や、当店のメンテナンスにも大変ご満足いただき、「これなら洗車傷の目立つ黒でも綺麗に維持できそう!」とのことで、今回こちらのTTSをご購入されたそうです。

そんなオーナー様のご期待にお応えしなければと緊張いたしますが、完璧な仕上がりを目指して、心を込めて施工させていただきます。

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搭載されているのは2.0TFSIエンジン。最高出力286ps、最大馬力38.8kgmを発生。これだけのパワーを発生しながら、燃費は14.9km/リットルと先代モデルから改善されているそうです。

12.3インチのAudiバーチャルコックピット。メーター全面が液晶モニターになっていて、ここにナビとしてグーグルアースが表示されます。

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未来的なメータに対し、ステアリングはエアバックや沢山のスイッチが付いているにも関わらず、ディープコーン気味のクラシカルな形状。

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真っ赤なスポーツシート。

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狭さを楽しむ空間。

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新型アウディ TTSを堪能させていただいたところで、美しさをさらに引き出すべく、作業を開始いたします!

まずは細部洗浄から始めてまいります。
ホイールコーティングのご用命がございますので、ホイールはいつもより念入りに洗浄します。お車についている状態ですので、表側のみで承っておりますが、できる範囲で裏側まで洗浄します。気付くと凄い時間が経っていることもしばしばです(^^;)

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マフラー脇の水ジミ。このように見えにくいところも綺麗にいたします。

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綺麗になりました!「神は細部に宿る」という言葉がありますが、見えないのでは?と思われるような、細かい部分をしっかりと仕上げることにより、全体の印象が全く違ってくるのです。

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続いて窓ガラスの撥水コーティングを行います。窓ガラスもボディと同様に下地処理が大切です。ガラス面をしっかりと綺麗な状態にしてから施工することにより、コーティング剤は本来の性能を発揮いたします。写真は、ガラス用のコンパウンドで汚れを完全に除去しているところです。

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今回はフロントガラス以外のガラスにコーティングのご用命です。速度無制限の高速道路「アウトバーン」を持つドイツの車は、200キロオーバーという高速域でもワイパーが浮き上がらないように、かなり強い力で押さえつけられています。その為、フロントガラスを撥水させると、ワイパーのビビリが気になる場合がございます。その為、今回はオーナー様のご要望により、フロントガラスには撥水コーティングは行いません。「サイドとリアを撥水させて意味があるの?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、もちろん、雨の日の視界は良くなりますし、ウロコ汚れなど、汚れの付着を減らす効果もございます。

次はホイールコーティングをスプレーガンで隅々までコーティングいたします。裏側にもできるだけ施工いたします。

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いよいよ研磨に入ります。今回は軽研磨で承ったのですが、塗装の状態がとても良かったので、オーナー様とご相談させていただき、傷のある部分のみの研磨に変更して承りました。

当店は、新車に見られる塗装の「くもり」を除去し、塗装本来の艶を最大限に引き出すためには、新車であっても研磨を行う必要があると、今までのブログで申し上げてきました。「新車の塗装を不必要に削るのはおかしい」という主張も目にいたしますが、当店の研磨方法では、1ミクロン(0.001mm)まで計測できる膜厚計で計測しても誤差の範囲に収まってしまう程の研磨量に抑えることができます。また、研磨することにより付いてしまう、バフ目やオーロラ傷と呼ばれる研磨粒子の跡も、一切残すことがありません。ですので、研磨で美しく仕上げることをお勧めしてまいりました。

しかし、こちらのお車には「くもり」が全くと言って良いほどありませんでした。アウディはもともと塗装が綺麗なのですが、この新型TTSは本当に綺麗でした。グロスアーマーは3工程のコーティングなのですが、1工程目のベースコートの施工により、研磨をしなくても、完璧な下地を作れることを確認いたしましたので、当初のご用命である「軽研磨」ではなく、傷のある部分のみ「部分研磨」とさせていただきました。

いくら研磨に自信があって、研磨量を1ミクロン以下に抑えられるといっても、不必要に塗装面を削る必要はありません。また、研磨が「粒子で削る」という作業である以上、肉眼で全く見えなくても、ミクロの傷を付けていることには変わりありませんので、やはり不必要に大切な塗装面に傷を付ける必要はありません。当店はご希望の美しさに仕上げるために必要なことは最善を尽くして施工いたしますが、それ以上のことはいたしません。今回は軽研磨から部分研磨に変更することにより、費用も抑えることができました。

写真中央に縦の傷。

研磨前。

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研磨後。

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こちらは横向きの傷。納車されてそのままご入庫いただきましたが、傷はあるものですね。

研磨前。

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研磨後。

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ここは傷が多いです。

研磨前。

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研磨後。

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研磨の際は、コンパウンドの粉が出るのですが、施工後に痕跡を残さないように気を付けます。せっかく綺麗に磨いても、コンパウンドがこびりついていたり、隙間に詰まっていたりしてはいけません。例えば窓ガラスとボディの隙間は、粉が入らないようにキッチンペーパーで塞いでおります。

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フロントバンパーに深い傷がありました。プレスラインとパネルの縁の間の狭い範囲にあるので、研磨が難しいところです。塗装も少し剥がれておりましたので、オーナー様がディーラーに連絡されたのですが、「補償はできない」ということでした。

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何百万円もする商品を買った直後に傷を見付けたのに補償できない。おかしな話だと思いますが、残念ながら自動車業界は未だにこれが常識です。社長の村上は、過去にディーラーで整備士をしていたこともあり、おかしな常識を変えたいと常々申しております。

この傷を見て、「当店が何とかして差し上げるしかない!」と社長が登場いたしました。狭い範囲をハードに研磨するために、パネルの淵やプレスラインなど、塗装がデリケートな部分を削らないよう、マスキングで保護。さらに、普段使うミニポリッシャーよりも小さいミニミニポリッシャーを使用します。こんなに小さいのにバフ目が出ない、ダブルアクションという複雑な動きをするポリッシャーなんです。バフ目が出ない分研磨力が少なく、普通に使うとなかなか磨けないポリッシャーなのですが、社長秘蔵のコンパウンドで、ピンポイントで研磨完了いたしました!

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完全に塗装が剥げてしまっていた部分は、板金塗装職人18年の小野が、この為に調合して塗料を作成。タッチアップを行い、ほとんど分からなくなりました。オーナー様も仕上がりを見て、「神の手が光臨した」と仰ってくださいました。恐縮でございます。しかし、新車の傷がリカバリーできて、私共もほっといたしました。

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研磨が完了いたしましたら、コンパウンドを純水で洗い流した後、コーティングを施工いたします。

グロスアーマーは樹脂パーツにも塗布が可能です。このような細かい部分もコツコツと丁寧に施工いたします。

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手塗りができない細部はスプレーガンを使用し、しっかりと施工いたします。

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完成いたしました。洗浄と同様、「神は細部に宿る」を常に意識して作業いたします。

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フロントグリルも丁寧に施工。ボディーよりもグリルに時間がかかるくらいですが、手を抜くことは許されません。

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鈑金塗装で養ったガンさばきを活かして、細部までしっかりと施工いたしております。

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とにかく細かいところまでしっかりと施工いたします。

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稼動式リアウイング裏側の仕上がりを社長が最終確認中です。お客様の想像以上の仕事をする。仕上がった愛車を見て感動していただく。それがコーティングの専門店としての責任であると私共は考えております。

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綺麗に仕上がりました。

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3工程のグロスアーマーを施工し、全ての施工が完了いたしました!

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艶と発色の良いグロスアーマーにより、お車の造形がさらに引き立ちます。

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仕上がりをご覧になったオーナー様、気になっていたバンパーの傷のリペア具合もご納得いただき、、全体の仕上がりにもご満足していただけました。洗車など、お車のお手入れ方法はとてもお上手なオーナー様ですので、これからは、綺麗な「黒」を存分にお楽しみくださいませ!当店も全力でサポートさせていただきます。

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この度は、数ある施工店の中からお選びいただき、誠にありがとうございました!ぜひ、いつまでも美しい愛車との暮らしをお楽しみくださいませ。

2016年07月06日