マツダ デミオ スタンダード研磨+コーティング(グロスアーマー)
マツダ デミオ。事故での板金塗装修理後の研磨+コーティング(グロスアーマー)部分施工のご用命でご入庫いただきました。
1年3ヶ月ほど前に当店でグロスアーマーを施工させていただいたお客様でございます。(当時の施工の様子はこちら→https://www.beautifulcars.biz/6872/ )
不運にも事故に遭われてしまい、フロントバンパー、ボンネット、左フロントフェンダー、助手席ドアを板金塗装されたとのことです。当店のコーティングは自動車保険の補償対象でございますので、自動車保険を使用して、修理箇所の部分施工の予定でご入庫いただきました。
塗装面の状態を確認したところ、このように、今回の修理箇所以外も傷が多い状態でした。
オーナー様は普段、当店がお伝えしている洗車やスノーブラシの使い方をされているとのことです。機械で研磨したような跡もございますし、このままご用命の部分のみ施工してお返しすわけにはいかず、改めて事情を伺ったところ、今回の事故より前にも一度板金塗装をされているとのことでした。また、ディーラーに点検に出した際に「洗車不要」と伝えたのに、洗車されてしまったこともあるとのことでした。
オーナー様は今回修理したボンネットの傷は気にされておりましたが、他の部分は気付いていなかったとのことです。板金塗装の仕上がりや、ディーラーでの洗車など、当店がもっと努力していれば防げたかもしれません。大変申し訳ございませんでした。
オーナー様とご相談した結果、保険が使えない以前の板金塗装の部分も含め、若干の費用負担をいただき、全体をできるだけ綺麗に研磨させていただき、研磨で取れてしまうコーティングも、全体に再施工させていただくことになりました。当店のハイエンドコーティングである、グロスアーマーを施工していただいたお車にふさわしい輝きを取り戻せるよう、お詫びの気持ちを込め、全力で作業させていただきます!
ボンネットです。オーナー様も気にされていたグルグルとした傷。
研磨前。
研磨後。
これは塗装の跡に機械で研磨した跡なんです。ウールバフとシングルポリッシャーという機械で研磨しますと、バフの素材が塗装に食い込んで、このような傷となって残ります。塗装直後、まだ塗装が柔らかい時に磨きますので、なおさら深く傷付いてしまうようです。
研磨前。
研磨後。
研磨前。
このような磨き傷は板金塗装の職人さんであっても、「必ず残る」と一般的には思われています。しかし私達は研磨のプロとして、日々「傷が全く無い状態」を作り上げる技術を追求しております。その結果は写真でご覧になるとおりです。
研磨後。
こちらも今回の修理箇所です。同様の磨き傷が見られます。
研磨前。
プレスラインがあっても、隅まできっちりと研磨が可能です。
研磨後。
研磨前。
研磨後。
修理箇所ではない反対側ですが、ヘッドライトやバンパーの脱着の際に付いたのでしょうか?こちらにも目立つ傷がございました。
研磨前。
こちらも研磨して仕上げていきます。
研磨後。
助手席ドアです。こちらは前回の修理で研磨されたようです。映りこんでいる照明の下にユラユラとした跡が伸びているのがお分かりでしょうか。これはオーロラ傷と呼ばれるもので、見る角度を変えると、本当にオーロラのようにユラユラと動いて見えます。原因は先程の傷がバフが食い込んで付くのに対し、これは研磨粒子が食い込んだ跡です。これは蛍光灯の下では見えないのですが、太陽や水銀灯などで照らされると非常に目立ってしまいます。当店は外の光を遮光した上で厳選した照明を使い、しっかりと目で確認できる環境で研磨作業を行ないます。
研磨前。
綺麗になりました!
研磨後。
左リアドア。こちらの以前の修理箇所です。
研磨前。
細かな部分までキッチリと丁寧に作業します。
研磨後。
こちらは板金塗装はされておらず、洗車傷のようです。塗装は樹脂です。素材は違いますが、CDの記録面のようにデリケートだと思っていただれば分かりやすいかと思います。力を入れて洗ったり、汚れたスポンジや普通のタオルで拭いたりすると、このような細かな傷がすぐに入ってしまいます。
研磨前。
研磨後。
テールレンズにも傷が入っています。ここも樹脂製ですので傷が入ります。
研磨前。
塗装面同様に研磨可能です。綺麗になりました!
研磨後。
全ての研磨が終了した後は、研磨に使用したコンパウンドを、水道水から不純物を取り除いた純水で優しく洗い流します。細かい部分にもコンパウンドが残らないよう、念入りに作業します。
3工程のグロスアーマーをコーティングすることにより、磨き上げた塗装面の艶がさらに上がり、汚れは落としやすくなります。もう一度新しい車のオーラを取り戻しました。綺麗に仕上がって良かったです!
お車をご覧になったオーナー様。「綺麗になった!」と喜んでくださいました。施工前後の状態を写真で確認され、「こんなになってたんだ…」と驚かれておりました。今まではディーラーで洗車されても、「仕方ない」と思われていたそうですが、これからは今回お渡しした「洗車不要」のサインを使って気を付けると仰ってくださいました。板金塗装も当店にご相談いただけるとのことでした。オーナー様は普段大切に扱ってくださっていたので、当店がもっとしっかりとご説明していればと悔やまれます。申し訳ありませんでした。今回もう一度綺麗に復活いたしましたので、この状態を長く楽しんでいただけるよう、全力でサポートさせていただきます!
ご入庫いただいたとき、お車の状態を見て、正直目を疑いました。そしてとても悲しくなりました。お車を大切に、美しく乗られている皆様が、点検整備や板金塗装に安心して出すことができる。そんな業界になれば良いなと願っております。当店もできる限り、努力を続けて参ります!
この度は、数ある施工店の中からお選びいただき、誠にありがとうございました!