【ハイエース研磨】リアドアを研磨するコツとオービットについて


ビューティフルカーズをご愛顧いただき、ありがとうございます。
オンラインショップ店長の武田です。今回もハイエース研磨のお話の続きです。
前回はドアレールなどの細かい部分の研磨を行いました。今回はリアドアの細部と、リアドアとフロントドアの間のサイドパネルを磨きます。下のイラスト矢印部分です。

前回磨いた箇所(写真右側)と今回磨く箇所(写真左側)との比較をすると細かな傷がたくさんついていて色もぼやけているのがわかります。

前回同様に細くて磨きにくい部分となっていますが、角度に気をつて磨いていきます。
どこまで磨けるか最後までお付き合いよろしくお願いします。


1、研磨の前の下準備、シャンプー&クレンジング洗車

まずは研磨前にしっかり洗車をしてから磨いていきます。

溶けた雪と泥の汚れが全体的についているので、洗い流します。

1、コロイド洗浄剤洗車スポンジSサイズで、タイヤホイール洗浄。
2、弱酸性カーシャンプー洗車スポンジでシャンプー洗車。
3、ウォータースポットリムーバータールピッチリムーバーでクレンジング洗車。


2、リアドアの研磨で細部を磨くための方法

前回の研磨では、ルーフとサイドガラスの間の細部を磨く際に、縁が出っ張っているのでポリッシャーを端までなかなか当てることができずかなり苦戦しました。

今回はリアドアのサイドガラス上の細部を磨くので、前回同様に角度に気をつけて磨いてみようと作業をしていたところ、村上社長がやってきて、「ドアを少し開けたら良いんだよ、閉まらないように布とかを挟んでさ。そしたら隅まで磨けるでしょ」と、一言。

これは経験が浅いとかそういうことではなく、私の頭がシンプルに固いのだと痛感しました。涙
早速、扉を開けて布を挟んでみるとこうなりました。

ルーフの縁にあたらないので格段に磨きやすくなりました!

前回もこの部分の磨きが難しかったので村上社長に教わりました。

すると村上社長は、小さなポリッシャーを取り出しました。

今まで私が使っていたポリッシャーよりもコンパクトで、ちょうど磨きやすいサイズでした。オービットのサイズは1mm。普段私が使っているダブルアクションのポリッシャーはオービットサイズが15mm。写真を見比べてもサイズ感の違いがわかりやすいかと思います。

オービットとは

シャフトの中心軸より半径何ミリ偏芯しているかがオービットのサイズの意味だそうです。

オービットサイズが大きいポリッシャーは一回転の偏芯幅が広く磨けるので研磨効率が向上しますが、細部の研磨には向きません。逆にオービットサイズが小さいポリッシャーは研磨効率が低減する分、細部に適しているようです。

いつものポリッシャーの感覚で動かしてみると、バフの回転が止まって見えました。
これは角度が問題だそうです。上に傾けすぎたり横に傾けすぎたりすると回転が止まってしまいました。あとはポリッシャーを当てる力加減。
村上社長は手のひらを私の手のひらに当てて、角度や力加減を教えてくたださいました。
ちょうど良い角度で当てれば回転を止めることなく磨くことができます。
小さなポリッシャーであるが故に手の角度や力加減がダイレクトに影響するので、いつもよりも正確な動かし方が必要でした。

研磨の結果がこちらです。ぼやけていた色もくっきりしました!


3、続いてリアドアの細部を研磨

ライトを当てると傷がたくさん見えます。
この部分は比較的広いのでいつものオービットサイズ15mmのポリッシャーを使って磨きました。
問題はリアドアとフロントドアの間のサイドパネルにある給油口の周りです。
とにかく細い!

この細い部分は先ほど使った小さなポリッシャーを駆使して磨きました。
村上社長に予め使い方を教わっていてよかったです。プレスラインも多くあったので意外とこの部分はシンプルに狭いだけと違って手の動かし方が難しかったです。

結果がこちらです。こちらも傷が消えて映り込みが綺麗になりました。

左サイドが徐々に美しくなってきました。

今回の研磨では、オービットサイズの小さなポリッシャーでの研磨を学びました。
磨く面積の狭さやプレスラインなどのカーブに応じてポリッシャーを使い分ける必要性について理解しました。

次回はフロントドアを磨いていきます。

 

2024年03月02日